作務衣特徴

洗うほどに味わい深くなる「藍」

笹倉玄照堂の作務衣の特徴は、藍染が醸しだすその風合いにあります。洗うたびに、着るたびに、藍の染料が少しずつ落ちていき、味が出てくるもの。こうした楽しみ方は、ジーンズの色落ちを楽しむような感覚に近いかもしれません。最初はどれも同じように見える作務衣が、着込んでいくうちに、どんどん自分らしい作務衣になっていくのです。一枚でいろいろな表情を見せてくれるのが、藍染の魅力。飽きがこないので、長年ご愛用いただけます。

人の温もりが伝わる「手紡ぎ感覚」

藍染の風合いに深みを増しているのは、江戸時代の布にヒントを得た糸の紡ぎ方。当時の糸は人の手によって紡がれていたので、機械のように均一に紡ぐことはできず、少し毛羽立った状態になっていました。その毛羽立った繊維に藍の細かい粒子が絡みつくことで、藍の深みが増していたのです。
そこで玄照堂では、手で紡いだような糸を機械で再現。美しい藍に染まった心地よい肌触りの作務衣ができました。また吸水性・保湿性に優れているので、汗ばむ時期にも肌寒い時期にも活躍します。

丈夫で長く着られる「巻二重縫い」

作務衣は、もともと僧が掃除や農作業などの労務に従事するときに着るものでした。動きやすく機能的なデザインなので、今では普段着・作業着・寝間着など、あらゆるシーンで活躍。そこで、さまざまな動きに耐えられるよう、丈夫な縫製を心がけております。
中でもこだわっているのが巻二重縫い。布の裁ち目を包み込むようにして縫うことで、ほつれを防ぎます。また繰り返しの洗濯にも強いので、ご家庭で気軽に洗って、藍の色落ちを楽しむことができます。